私と彼の関係〜本気の浮気〜


他に話ができる人もいないと分かっているので、淡々と話を聞く立場にいる。



アドバイスなんてしない。


もちろん口出しも反論もしない。


ただ、話しを聞くだけ。



藤井さんは私の割り切ったスタンスが心地よいのか特に意見を求めることもせず、ただ話があればこうして私に近づいてくる。



「どうしたの?今からラウンジに行くんじゃないの?」



社長はすでに他の役職組の上司達と店を出ている。


きっとラウンジに着くと藤井はどうした?そう周りに聞くのだろう。



藤井さんは気を許した友人にしか見せない自然な笑顔で私の腕を少しだけ引っ張る。





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