勇者ゲーム
「勇者ゲームぅ?」
「なんだそれ。」
雄真と美緒は興味なさげに相槌をうった。
「最近話題なんだよ~!!
しかも今までとは格が違うの、勇者ゲームは。」
オカルト好きの愛花が心霊ゲームを語るのはいつもの事だが、今回はなんだか信憑性がありそうだ。
「どんなの?」
あたしがそう聞くと、顔をしかめる孝大。
孝大はこの手の話が大の苦手なのだ。
そんなことはお構いなしにあたしは愛花を見る。
「さっすが美羽、話がわかるっ!!
勇者ゲームっていうのはね………。」