隠レンボ
日常








あ…暑い


睦月村の夏はこんなにも暑かったのかと、改めて実感する。


汗でシャツが肌にへばり付く。

気持ち悪い…



ああ、早くシャワーを浴びた






「ちとせーっ♪」



いかにもだるそうな私の名前(早良千歳)を軽快に呼んだのは、紛れも無く親友のあすか(館石飛鳥)だった。



あすかとは幼稚園からの仲であり、高校1年生の私には家族同然である。




「あすかおーそーい!」



「はぁっ…はぁっ…うー。置いてかないでよお!」





「だってあついんだもん」



「理由になってないから!」


「ごめんごめん。行こ」





「もぉぉ…」




「てかテストどうだった?」




ミーンミーンミーン…ジジ…





「う、全然だめ……赤点確実だよ…千歳は?」




「今回は結構うめれたかな〜」



「え!?仲間かと思ったのに〜!」



「あってなかったら意味ないけどね」



「確かに。」



「あっ、そうだ!帰りに桜」

ドンッ









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