伝説の女[完]
その女は結局俺に「じゃあ一緒に雨宿りしよっか」なんて言った。

本当だったらそんなの断るし、女と喋る気分でもなかったのに、自然と頷いている自分がいた。




女とカフェに入ってる自分をあり得ないと思いつつ、でもなんだかんだ、知らないが・・・

悪い気はしていない俺がいた。



でもなんかあったかと聞かれても、答える気にはなれないお思った、



でも女に話したってって思う自分もいた。



そしたら急に女は喋りはじめた。




「あたしね1年も付き合ってた彼氏と、さっき別れたんだ」



なんてわけわからないことを言ってきたので俺はビックリしながら聞いていたが。


女はそのまま続けて言った。



「辛くないかって聞かれたら辛いけど、泣けない自分もやだしってこの情報レアだよ?まだあたし誰にも話てなかったから」




なんて少し寂しそうに笑って言った女に・・・


俺はつい口を出していた。



「なんで?」



聞いてしまった。いつもなら聞かないのに。


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