milk candy☆
翌朝私は正哉さんのたまり場に行った。

「おはようございます・・・」

私は、中に居る人たちに声をかけた。

でも皆中に消えた。

「・・・っ・・・」

こんなに辛いんだ・・・

避けられる事・・・

もう青龍の人達には私の事は敵としか見られてないのかもしれない。

正哉さん・・・

会いたいよ・・・

「真緒ちゃん?」

私は振り向く。

そこに愁さんの姿があった。

愁さんは、私を見ると苦笑いをした。

謝らなきゃ・・・

「愁さん。私、スネークスの総長の妹だってことを内緒にしてました。兄の正体がばれるのが怖くて言えませんでした・・・。私の名字は乃野原です。乃野原昴の妹です。黙っててすいません・・・」

愁さんの方を見ると、いつのまにか愁さんのとなりに正哉さんがいた。

「裏切ったのかよ」

「え・・・」

正哉さんが言った。

違う・・・

そんなんじゃない・・・

「違います!」

「何が違うんだよ!正体がばれるのが怖い?なに言ってんだよ!見損なった」

それだけ正哉さんは言うと中に消えた。

愁さんはそれに続いた。

「・・・っ」

私はその場に崩れ

「うわーん!」

大声で泣いた。

「うっ・・・ひくっ」

ここでないたらだめ・・・

泣いたら迷惑になっちゃう・・・

でも・・・涙が止まんないよ!

「ふぇ・・・ひくっ」

ぎゅっ

いつの間にか私は誰かに抱きしめられていた。

「泣くな・・・真緒。」

声の主は、正哉さんだった。
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