milk candy☆
「わかるかも・・・」

「でしょ!」

確かに愁さんはカッコいい。

勿論、正哉さんも・・・

って、なんで正哉さんがでてくんの?!

誰があんなやつカッコいいと思うかっつうの!

無口で意地悪なだけじゃん!

私は、イライラしていた。

「真緒?大丈夫?」

愛美が心配そうに聞く。

いけない・・・

又イライラしてた・・・

「「「「「きゃー!!!!!」」」」」

廊下が急に騒がしくなった。

何事?!

私と愛美は廊下を見た。

そこには愁さんたちが居た。

そして正哉さんの周りには沢山の女子が。

プクー

私は頬を膨らませた。

「真緒。もしかしてやきもち?」

愛美が言う。

「ちっ、違う!」

「ふーん」

愛美はニヤニヤしている。

なんでかな?

正哉さんの近くに女子が沢山居ると頬が膨らんじゃう。

すきでもないのに・・・

でも私以外の女子が正哉さんの近くに居ると胸が苦しくなる。

そしてこのときようやく気づいたんだ。

正哉さんの事が『好き』だってこと。

「あっ。こっち来るよ」

私は愁さんたちのほうを見た。

だんだんと私たちに近づいてくる。

そして私は後ろを向き気づかれないようにした。

でも、2番目に正哉さんがすれ違うと小さな声で

「ちび」

と言った。

「うるさい!」

私は小さい声で言った。
< 9 / 18 >

この作品をシェア

pagetop