あなたとの恋をもう一度
かばんを持った風音が出口に向かう、自分と鉢合わせするわけにはいかないと思い、そこから少しだけ離れた。

風音は自分に見向きもせずに帰って行った。

｢風音さんってしゃべると意外と普通だったね｣

クラスの中から声が聞こえた。

｢隣のクラスの夏川くんに迫ってたときは危ない子だと思ったけど…｣

｢あの顔で不器用ってちょっと可愛いよね。夏休み終わったら声かけて見ようよ｣


そんな女たちの声を聞いていたら無償に腹のそこが冷えてくるような気がした。


その感情がなんなのか分からないまま夏休みが始まった。


暑い太陽が照らす中で部活は激しさをます。

屋内の部活とはいえ、篭る暑さに身体中の水分の気力を奪われる。
なんとか気合いで乗り切ったが、身体は限界だったらしく、片付けている途中倒れてしまった。

めまいがしたかと思ったら視界が真っ暗になった。

そんな中、夢を見た。
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