あなたとの恋をもう一度
「仕方ないね。あなたは仕事が一番の人だから。もうあなたの約束破りは慣れたから私は大丈夫。こんな金色の髪をした女と一緒になれないって分かってた」

蓮は自分の金色の髪を卑下していた。幼い頃から周りと違うと蔑まれていたから。

「違う!オレは本当にお前と所帯を持つつもりだった」

言い訳にしか聞こえないことをオレは何度も訴えた。蓮の髪は綺麗だと。

その度に蓮は薄く笑う。信じてもらえないことが辛かった。

「蓮、生まれ変わったら必ず一緒になろう。必ず、お前を探しだすから」

「こどもみたいなこと言って」

「今度こそ守る。この魂に誓って」

頼むと何度も言った。子供の言い訳だと分かっていた。ぐっと抱きしめてもいつもの様に蓮の腕は背中に回らなかった。

「もう行きなさい。君を待っている人がいるんでしょ」

蓮が自分から離れて行った。

「蓮、心だけここに置いていく」

そして蓮の家を出た。
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