あなたとの恋をもう一度
「気になるなら行って来いよ」

今まで、黙っていた小野が口を開いた。

「何言ってんだよ!」

「キモい電波女だって女子だからな。突き飛ばした罪悪感に苛まれてんだろ?」

「違う!」

「オレの眼力を甘くみるなよ。テニスは相手の心理を見抜いて戦うものでもあるからな。風音さんにシカトされて、実際ショックだったんだろ?男の心理なんて単純なもんだな」

まるで見透かしているかの様に話す小野にイライラしてくる。

「小野!いい加減にしろよ」

「おい、お前ら」
< 6 / 32 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop