あなたとの恋をもう一度
「お姉ちゃん寒くない?」

「大丈夫だよ。雨あがったらお巡りさんの所行こうな」

「うん」

こどもは安心仕切っていて風音の手を繋いでいた。

「お姉ちゃんは一人で来たの?」

「うん。お別れを良いに来たの?」

「お別れ?」

「そうだよ。明日から、姉ちゃんは新しい自分になるの」

こどもには難しいことを話しながら雨が弱まるのを待つ二人に声をかけられずにいた。

「学!」

境内に男の人の声が響いた。

「パパ!」

二人の元に男が走ってきた。

「ごめんな!手を離して」

「大丈夫。お姉ちゃんが林檎飴と焼きそばと玩具買ってくれた」

「すいません。ご迷惑をおかけして」

こどもの父親は何度も風音に頭を下げていた。
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