ヒビのイキガイ
「で、どうなの?
 付き合えそう?」

心配してた方が、目に砂が入った方に話しかけた。

『全然!
 メアド交換したばっかだし
 あまりメールしすぎて
 しつこいって思われたら嫌だし…』

「そっかぁ…
 でも早くしないと他の人と付き合っちゃうかもよ!」

『だからさぁ~
 片思いって疲れる!
 ゆりは、相変わらず仲よさそうだよね~
 いいなぁ~』

「まぁねw
 でも、なんか最近疲れるよー
 独占欲が強すぎるというか…」

『わかる~
 そんな感じするもん
 付き合ったら付き合ったで大変だね。
 付き合ってるからこその辛さだから耐えないとダメだけど!
 まず付き合わなきゃ
 その辛さも味わえない!
 付き合いたいぃ~』

「がんばらないとねw
 
 あっ…あれ、ゆうだいじゃない?」

『えっ!まじ!
 どうしよ!緊張してきた!』

「あ、気づいたみたいだよっ。
 さゆ!しっかり!
 ここで話しを盛り上げて
 一緒にいたらたのしい子って思わせないと!」

『う、うん!!』

どうやら
目に砂=さゆ
心配=ゆり
目に砂が好きな相手=ゆうだい
らしい。

ちなみに、おれは今
ゆうだいと2人が立ち止まりそうな辺りの電信柱付近に立っている。

ゆうだいと2人が近づいてきた。

ドキドキだ。
このドキドキ…もしや…恋…!
おれも、ゆうだいに…!!

あ、でっかいはなくそ取れた。
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