人魚姫



コクコクと、肯定の意味を込めて首を縦にふる。


「やっぱし〜♪
おくってもらった?」



“うん”

「そっかぁ…」


にっこりと笑った那波の目は、とても穏やかな目だった。






「―――げっ。」


「…!!………」



校門の前で、和紀と取り巻きが騒いでいる。




「え〜〜!じゃあ彼女じゃないの!!?」




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