一方通行の恋
けど何を話せばいいんだろう。
そこで単純なあたしが選んだ議題、それは
恋バナ。
忠伸が地元に彼女がいることは知ってたから。
「そういえば忠伸はまだ彼女とラブラブ?」
「ん〜?まぁ普通かな」
テーブルの上に出していた飴の袋をあさりながら忠伸が答えた。
うん、それあたしのなんだけどね。
別にいいんだけどね。
「へぇ山口彼女いるんだ」
恋バナに興味を示したらしいかっちゃんも、ガサゴソと飴の袋を探りながら話に入ってきた。
うん、あたしの物はみんなの物なんだね。
別にいいんだけどね!