一方通行の恋
「こっちの班は割と決まってるよ」
教科書を指さしながら麻依が言う。
うわ~裏切りだ!
「あっ、これいいじゃん!!これにしよう!!!」
半べそをかいてたら忠伸が声をあげた。
そこには某携帯電話メーカーの国際戦略について書かれていた。
「あぁこれいいね」
「へぇ~!ケータイだったら書きやすそうだね!!」
かっちゃんもあたしも同意したからあたしたちの班は某企業についてまとめることになった。
これがすべての引き金。
まさしく采は投げられたって感じ。