サクラミチ。
「俺は、お前のこともっと知りたいし、俺のことも知ってほしい。
お前が悩んでるんだったら、俺も一緒に悩みたい。わかりあいたいよ。
鈴夏が悲しいとかつらいって思ったこと全部教えてほしい。」

日向は、鈴夏のことをまっすぐみて言った。
目には雫がたまっていた。鈴夏は、大粒の涙をこぼしながら、

「・・・うん。」

とうなずいた。
鈴夏は、今まであったことすべてを話した。
涙と、あの時の苦しさと、日向のやさしさがこみ上げてきた。

「そんなことがあったんだ・・・。
　俺、全然気付かなかった。気づいてやれなかった…。
　鈴夏がこんな苦しい思いしてたのに…。ボロボロになって助けを求めてたのに…
　俺は、彼氏失格だ…」

日向は、本当につらそうな顔でくやしそうに唇を噛んで言った。
そんな日向をみてるにのがとてもつらくてかなしくて・・・。
こんな顔させるために隠してたんじゃないのに・・・。

「ううん。ちがうよ。そんなに自分を責めないで！私は、このまま日向君と居たかったの。スンごく幸せだったから…日向君のこと失いたくなかったの！！」

鈴夏は、強くいった。

「・・・だから、傍にいて。」
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