サクラミチ。
自分の心の中の言葉を素直に言った。
自分の思っていることを言うのは怖い。でも、自然に出てきた。

日向は、最高の笑顔で、

「あったりまえだろ。」

そう言って、鈴夏をギュッと抱きしめる。強く、温かく…。
鈴夏は驚いた。
でも、決していやではなかった。むしろ嬉しかった。日向の温かさを肌で感じられる・・・。
日向の大きな腕の中は優しさであふれてて、安心する。

そして、当たり前のように自然にキスをした。
鈴夏にとって初めてのキス。それは、深く、やさしく…

少し、涙の味がした。
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