サクラミチ。
『ガサっ』
外から音が聞こえた。
驚いてみてみると、外に太陽の姿が見えた。
鈴夏は驚いたがすぐに窓を開けた。

「どーぞ。」
「え?」
「入るんでしょ?」
「…うん。」

太陽は片足ずつゆっくり部屋に入ってきた。とても慣れたように。

「覚えたんだ…」
「ん?当たり前だよ。たーちゃん昔からここから入ってたでしょ。
 ここはた―ちゃん専用の入り口だもん!!」
「…」
「どうしたの?」
「いや、驚いたんだ。5年もたってたから鍵かかってるかと思ったし。
 すんげぇー嬉しい…」

太陽の笑顔は優しすぎてこわれそうで…

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