─Quality of love─


帰り道をずぶ濡れの莉香の手をひいて歩く。


莉香の頬を際限なく流れる滴は涙なのか水なのか、よく分からなかった。


夕空があたりを真っ赤にして、熱く燃えている。


そのせいなのか

繋いだ掌は

とても暖かだった。



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