─Quality of love─

次の日、俺は莉香の家を訪れてみた。

なんとなく何をしているか気になったから。

午後1時。


錆びたアパートの錆びた階段をのぼって、203号室の前で立ち止まる。

息呑んでインターホンを鳴らす。


何も応答はない。
もう一度インターホンを押しても返事はないので2、3回ノックをする。


だけど扉は開かなかった。

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