─Quality of love─
俺はとりあえずスニーカーを脱いで玄関に置きリビングの電気をつけ、ガラクタを床にはらいのけソファに座った。
莉香はブランケットにくるまったままキッチンでコーヒーをいれてくれた。
「考え事してたの」
「だからってインターホン鳴らしたら出ろよ」
「世界をぶち壊されたくないじゃない」
「ハイハイ。すみませんねぇ」
莉香は俺の前にコーヒーカップを置いてブランケットにくるまったまま俺の前に座りコーヒーを飲む。