─Quality of love─
11,truth




脱力した体、脳内がぼやける。

電車の中、冷たいガラスにもたれる。
ガラスのむこうにはさっきまで見ていた莉香の後ろ姿が映っていた。



やるせなさに吐き気がする。



「……潤?」


ふと振り向くと、そこには不思議そうにこちらを見ている杏奈がいた。

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