─Quality of love─
「……教えてほしいんだ。莉香のこと……」
息をきらしながら俺が言った言葉に真由子さんの顔色は青白く急変する。
「ど……どうして莉香のことを…まさかあの子に会ったの……?」
唇がわなわなと震えている。
手足も同じようにガチガチに震えている。
「あぁ」
「どうして……だって…そんなまさか!」
取り乱した真由子さんは訳のわからないことを呟いていて、そこには冷静さのカケラもない。
「真由子さん落ち着いて!父さんと真由子さんが結婚すればいずれ莉香も家族になるんだろ?!」
「でもあの子は……!」
そこまで叫んで、真由子さんはハッとして口をつぐんだ。