─Quality of love─


死んだ黒猫は実花にとっては、どうでもいいことなのか。

だけど、そりゃそうだよな。

飼い猫ならまだしも、何の関係もない野良猫だもんな。


だけど


莉香はそんな野良猫を躊躇いなく抱きしめて埋めた。

自分のしていることは手遅れなのだ、と言いながら。


もう目も当てられないような姿の黒猫を、何度も何度も撫でていた。






その姿を思い出すと


実花とのお遊びに、なんかすっげー萎えた。



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