龍王


だからみんな教室に居るのか。
「リョウ大丈夫だよ。」

「大丈夫じゃないって!あっ…」
リュックンが入ってきた。
みんな席に着く。
すごーい!
「レイちゃん座って」
小さい声でシュンが言ってくれる。

けどあたしはリュックンのほうに歩いてく。
心配そうにみんなが見てる。
リュックン今機嫌悪そうだしね。
「リュックン帰るね。」

「なんでだよ」
拗ねたように言うリュックンが可愛い。
「タツヤ迎えに来るって」

「わかったよ」

「ごめんねリュックン。」

「いい子にしてろよ。」
みんなして子供扱い。
リュックンはあたしの頭なでなでしてくれた。
電話が鳴ってる。
多分タツヤだ。

「もしもし。」

「着いたぞ」

「はぁい」

クラスのみんなびっくりした顔してる。

「ほらレイ。気をつけて帰れよ」
リュックンに手を振って教室を出た。
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