超現象管理人 風使い編

出逢い

夜の公園は静かだ。
嫌いじゃない。
うろうろするのが佳伊の習慣になっていた。

綺麗な顔をしてキョロキョロしている。

すると湖の向こうから楽しそうな笑い声が聞こえる。
｢う〜んどこだろう？｣
ていうと佳伊の身体が地面から離れる。
スーッと上空に上がって行く。
眼下に湖の反対側の噴水の所に笑い声の２人が見える。
｢あそこか｣
にっこり笑うと少し地面ギリギリで浮いたまま前に進む。