超現象管理人 風使い編
「本題なんだけどね」
佳伊が話しだす。
「君と我々と一緒に働く事は出来るかな?こっちとしては君の風使いの能力、まだ開花してない能力が是非欲しい。」
高露は下を向いた。
「でも俺、佳伊達がどんな団体かも知らないし……」
そこで黙ってしまう。
「ああ、そうか。自己紹介がまだだったね」
ポンと手を叩く。
「今莎羅ちゃんがいるのが「隼」っていう頭脳集団の団体。日本で一番の施設だよ。で彼ー…柳が統括してるのが「超現象管理人」主に超常現象の鎮静化をするのが仕事。高露にはね、この「超現象管理人」に入ってもらいたいんだ。我々は基本的に日本政府の機関という事になるのね?でも公には出来ない。分かる?」
「ううん。分かんない」
話についていくのがめいいっぱいだった高露は?がいっぱいだ。
「ははは。高露はバカだなぁ」
佳伊は遠慮なく笑った。ちょっとむかついて口元がひくひくしている。
「政府が超現象管理しているなんて誰が思う?叩かれるのがオチでしょ?だから公表しないの。」
「ああ」
少し納得した感じの高露。
「ただね。」
佳伊が続ける。
「完全に仲間に入るなら、今までの友人、知人、家族、捨てて欲しいんだ。ばれたらまずいからね。」
「えっ……どういう意味?」
「戸籍は死人扱いになる。何らかの事故で死んだ事になる」
「え!」
と言ったきり高露は黙ってしまう。
「佳伊達もそうなのか?」
「勿論だよ。ね。柳」
「はい。」
悩む高露に佳伊が追い打ちをかける。
「じゃなきゃ、莎羅ちゃんの面会は一切拒否する。本当なら入ってはいけない所だから。ここは。」
「……お前嫌なやつだな。」
ムッとした表情で佳伊を睨む。
「2択だよ。どうする?」
「………分かった……分かったよ!入ればいいんだろ!!」
勢いで立ち上がった高露に佳伊が拍手を送る。
「男らしい!!」
ニコニコと笑いながら言った。
「五月蝿い!お前嫌いだ!」
佳伊に怒鳴る高露。


こうして高露は超現象管理人に入ることになる。。。。
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