FLASH BACK
「恋がキラキラしてるって思ってるだろ。
少女マンガみたいな。
でもな、恋愛ってキラキラなんてしてねぇぞ」
「あんたがあたしの恋の何を知ってるっていうの。
……もうずっと恋なんてしてないけどさ」
「だからさ、」
彼の言葉を聞こうとして、
その方向を向くと、
彼の向こうに四人の人影が見えた。
彼の言葉を遮り、叫ぶ。
「あ、先輩たちきた!」
こっちですよーと手を振ると、
真ん中の人が大きく手を振り返してくれた。
彼女の手には、
卒業式でもらったであろう花が残っていた。