好きなんだコノヤロウ
愛してんだコノヤロウ
俺の目の前の咲。
さっきまで怒ってた自分がバカなほどに2人笑いあっている。
咲なんかさっきまで泣きそうな顔してたからな。
なんか怒ってた事が、急に照れくさくなってきて、咲の頭をクシャクシャにしてやった。
「ちょっと、慎治!髪クシャクシャになっちゃうからっ!」
とか言いつつ、笑っている咲がスゴく可愛く見えて。
「お前さ、さっき好きなんだコノヤロウとか言ったよな」
「な、なによ!」
あれはね、と言い訳しはじめた咲の言葉を遮った。
「俺はな、
愛してんだコノヤロウ」
END