時の虚空


「だって俺の家もこっちだもん」




予想通り太一だった。





幼なじみだけあって家も隣同士。




何ともベタな設定だと思う。




「だーかーらー!私の後ろを歩かないでって言ってるの!」



「じゃあ何…?前なら良いの…?」




正直太一と話すのは疲れる。




「あっ今、俺と話すのが疲れるって思っただろ…?」



心を読むかの様に太一は私に言った。




そりゃ疲れるか疲れないかって言ったらー…





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