妹系男子。
初めは鈴の影響だった
可愛い物を見せる鈴の笑顔が大好きで、見ているうちにこっちも好きになった
だけど男子高校生が平気で言えることでもないから、一人鈴が寝た頃に眺めて楽しむ
そんな毎日
リン「キモくねーし」
ベッドに身を投げ呟いた
小さい頃、友人に言われたこと
こっちに越して来る前に、一人にだけ打ち明けたことがあった
返答は『キモい』――
自分でも同じ様な男子はいないだろうと感じていた
だから誰にも言わない
『キモい』なんて言わせない
俺は少なくても良いから、仲の良い友人達と楽しく過ごしたかった
リン「母さん…」
窓から見える星空は、今は亡き母親の笑顔を思わせた