妹系男子。
リン「…あぁ」
「彼女のどこを好きなんですか」
好きとか嫌いの次元じゃないでしょ
リン「頑張ってる人は素敵ですよね」
探り探り言葉を選ぶも
お気に召さないご様子
顔を背けてしまった
「麟太郎君」
リン「はい??」
手前にいたずっと笑顔の人
「一緒に写真撮ってもらえませんか??」
今までで一番恐いお願い
この人達以外とは抵抗無しで撮れちゃうのにな
リン「…あー」
イチの「気をつけろ」が頭から離れない
イチの方を見ると
既にこちらを見ていて
口パクで「ダメ」と言った
リン「すいません、そういうのはやってなくて」
さっきまで撮ってたから
なんか申し訳ない
「…そうですか」
悲しませてしまう
「違いますよね」
そう言ったのはあの彼女
眼鏡の一番奥
「他の子とは撮ってたじゃないですか」