妹系男子。
アキ「でも全然気付かなかった」
リン「鈴のこと??」
アキ「うん、顔は似てるのにね」
それもその筈
バレない様に今まで全力で隠していた
リン「バレない様にしてたからね」
アキ「そうなんだ」
リン「そう」
アキ「でも、どうして??」
リン「…え??」
真っ直ぐな瞳がこちらを覗き込む
アキ「鈴の弟だって言ってたら、友達だって増えたのに」
…その考えは浅はかだよ
リン「……違うよ」
アキ「……ぇ??」
リン「“鈴の弟”ってカテゴリーに入れられるのは何か違うよ」
林さんはまだわからない、って顔
リン「そういう人って鈴に近付きたいだけでしょ、それなら俺を介せず鈴のとこへ行けば良いよ」
今までずっと思ってた
悩まされてきた答え
リン「それで仲良くなっても本物じゃないでしょ」
アキ「……そうなんだ」
リン「その程度なら必要ないよ」
俺は俺と話したい人と話したい