妹系男子。
嬉しかった、せつなかった
皆がまだ友達でいてくれること
もうクラス替えまで半年をきったこと
でも、今日は楽しい!
楽しんどかないと
イチ「じゃ、俺達も帰るかー」
ヨシ「諸々は明日、だってさ麟太郎」
リン「泣きそうなのバレバレ」
イチ「うっせーな、感受性が豊かなんだよ!」
ヨシ「泣き虫イッくーん」
リン「泣き虫イッくーん」
イチ「お前らなー!」
全速力で追い掛けて来るイチ
俺もヨシに腕を引かれ全速力になる
廊下を校庭に出るまで走った
沢山叫んで
沢山笑って
途中、先生に怒鳴られたりもした
でもこの時は
違う自分になれたみたいで
最強の三人だと思えて
声が枯れる位はしゃいだ
校庭に出て解った
――イチの涙の訳
この気持ちが悲しい、って気持ち
名残惜しい、って感情
ゆっくり流れれば良いと思った
いっそ止まってしまえ、と思った