妹系男子。
「麟太郎ー、鍵開けっぱだよー」
鈴の声がする
帰って来たんだ
スズ「あれー、誰か来てる??」
対処法を考える前に扉はひらく
―――
スズ「きゃーっ!!!」
リン「ちょっ…落ち着いて!」
スズ「何で落ち着いてられんの?!あ、110番しなきゃ!!」
鈴が受話器を上げるのを思いっきり降り下ろす
リン「落ち着いてって!」
スズ「無理ーっ!」
鈴の目には涙
あぁ、こんな顔をさせる筈じゃなかったのに…
意識こそ失わなくとも、恐怖は忘れられる訳ないよね
「ごめんなさい!!!」
壁に反響する声
リン「…進さん」
鈴はその声の大きさに驚いて
俺の背中に隠れる
スム「鈴ちゃん、酷いことしたと思ってます。ごめんなさい、本当にごめんなさい」