妹系男子。
その声を聞かせてよ。

イチ






――また朝が来た



自分の部屋のカーテンだけ閉め忘れ
入り込んだ朝日が目に染みる



起き上がって一番に目にしたのは、机の上の封筒

写真が入っている


進さんがくれた物だというのと同時に、昨日のゴタゴタを思い出した



結局、昨日も早く寝た

鈴も多分怒ってなかったし
進さんの謝罪が効いたかな??




「明日の準備するから出てって!」
なんて叫ばれたのは新鮮だった



部屋を出て階段を下りてリビングに入った


テーブルには二枚の紙



一枚は鈴の置き手紙

『先に学校行くね』
とだけ書いてある



もう一枚は昨日見た父親からのもの


鈴に言うの忘れてた

鈴、読んだよね



どう思ったかな

悲しくなったよね



リン「言っとけば良かったなー」


空に呟く
勿論返事は返って来ない



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