妹系男子。
集会なんて転入生でも来なきゃ、皆サボってしまうだろう
どうせ説教か、受験生への助言
説教は悪かった奴にその時すれば良いし
受験生にはその時間が勿体無いと思う
実際問題、真面目な俺だって忘れてた
リン「男子だったら嬉しい??」
レナ「鈴木君こそ恋に落ちちゃうかもよ??」
俺は真面目に聞いたのに
高木は冗談っぽく笑ってみせた
リン「何だそれ」
一目惚れする様なタイプじゃない
レナ「可愛い子だったら嫌だなー」
高木はそう漏らした
リン「…え、何??」
レナ「別にっ、何でもない!」
高木は顔を反らしてバッグを掴んだ
バッグから覗く参考書が俺を追い立てる
レナ「鈴木君と一限サボっちゃった」
リン「あー、有り難う」
なかなかどうして
苦手だった高木との会話も悪くはない
むしろ楽しかった