妹系男子。
せっかくイチとヨシと席は近いけど
精神的にヤバいので寝倒してやります
―――
起きたのは昼
…黄色い声で
「麟太郎ーっ」
黄色い声の集団はドア付近
中心の奴が手を振っている
リン「……鈴」
ヨシ「大変だねー、お前も」
イチ「なんか羨ましくないかも…」
ははは、
寝て覚める様な夢じゃないよね
スズ「麟太郎、お弁当忘れたよ」
机に置かれたのはピンクの包み
リン「……売店行くつもりだったし、今日は作ってないんだけど」
スズ「鈴が作った」
………
………
リン「……は??」
スズ「自分の作る余裕なかったから、麟ちゃんの分だけね」
普通一通り作って詰め分けるでしょ
一人分ずつ作るものじゃない筈
リン「…有り難う」
スズ「うん、じゃーね!」
ヒラヒラと手を振る鈴
歩く鈴の後ろには
取り巻きの列ができていた