妹系男子。



良いフォローだ、イチとヨシ!!!

なんて思った俺は最悪過ぎる――



ナカ「すいません、見当違いなこと言って」

中さんの顔は一気に曇った


リン「いや…」
ナカ「キモいですよね……興奮しちゃって」
リン「ちが…」
ナカ「もうそれで完成ですし、帰ります」



中さんは回りを片付けて終業の鐘を聞くとすぐに帰ってしまった


レナ「メイドの人達は取り敢えず帰って良いよ」

高木の声に合わせて大半の生徒が帰路に着いた




結局そのまま帰ることに

暗い気分、多分中さんを傷付けた


俺最悪




リン「ただいまー」


家に到着


扉を開けるとバタバタと走る音がした

スズ「――麟ちゃん!!!」



鈴が思いっきり抱き付いてきた

リン「ちょっ……鈴??」
スズ「麟太郎ぉ…」



鈴は泣いていた

体は小刻みに震わせて



リン「鈴、ちょっ…ちゃんと話して解んない」

スズ「うぅっ……麟太郎ぉ」




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