妹系男子。
レナ「だったら二人で乗ろうよ」
高木はそう言うけど
そういう雰囲気ではないと思う
皆を残して
二人きりで抜けるのも気まずい
リン「…でも」
レナ「私とは乗りたくない??」
リン「そんな!……そんな訳ないよ…」
高木とだって楽しく話せる
だけど他の皆は??
困ってヨシとイチの方に目をやると
イチと目が合った
イチ「い・け」
口パクでイチは確かにそう言った
この雰囲気で??
だけどイチが言うのだから
それが最善の策なのだろう
リン「…行こうか」
顔色を伺いながら高木に言う
レナ「うん!」
だけど元気なのは高木の声だけだった
表情は先程ほどは明るくない
観覧車に行くことになった
何故か秘密で行った
ジェットコースターの時程は心踊らない
ずっと行きたかったのに
この嫌な雰囲気から逃げるかの様に
歩調を速めて行くのだった