妹系男子。
帰りは若干混み気味
まぁ逆方向に向かう人の方が多いけど
「麟太郎」
リン「うぉっ、びっくりしたー」
首に吐息を感じる程近い所
リン「イチかよー」
イチ「悪いかよー」
イチです
イチ「さっき観覧車行ったじゃん??」
イチは小さな声で
俺にしか聞こえない様に言った
リン「うん」
イチ「高木、何か言ってなかった??」
………
……勘が鋭い奴だな
リン「別に」
ここはデリカシーが大事
プライバシーを守ります
イチ「告白されたろ??」
リン「何で知ってんだよ?!」
イチ「馬鹿、声デカいって」
驚きのあまり思わず声が大に
慌ててイチが俺の口に手をあてる
周囲の視線が痛いです
リン「何で知ってんの」
小声で言い直す
イチ「やっぱりそうか」
……かつがれた
俺としたことが
イチには勝てない