妹系男子。
リン「え、どういう意味だよ??」
ヨシ「お前、鈍そうだもん」
ヨシは自分で言っておきながら
声を出して笑った
そこで気付いた
さっきの笑顔は本物
ヨシの笑顔はいつだって“本物”
疑う意味なんてない
ヨシ「はい、到着ー」
家に到着
リン「有り難う。あ、上がってく??」
ヨシ「いや、帰るよ」
ヨシを家に上げたことはなかった
家には鈴の物が沢山あるし
秘密にしてた頃は絶対無理だった
リン「また来いよ」
ヨシ「おう」
前にも家に送って貰ったことがあった
その時は駄目だったけど
今度なら大丈夫
安心して家に呼べる
イチもね
ヨシ「じゃ、また学校で」
リン「バイバイ」
ヨシはまた原付きに股がって
夕日が指す方に帰って行く
少しだけその余韻に浸ってから扉を開けた