妹系男子。
それから日が暮れて
夕飯を食べ終えて
皿を洗う俺と
掃除機をかける鈴
リン「鈴、さっき言いかけたの何??」
あんまり気になり過ぎたから
スズ「えー、何??」
リン「帰ってすぐ、何か言いかけたじゃん」
鈴は手を止めた
そして掃除機の電源を切った
スズ「聞きたい??」
リン「うん」
スズ「後悔するかもよ」
リン「何でー」
鈴は掃除機を床に置いて
こちらに近付くと
隣から覗き込む様にした
リン「何よ??」
スズ「…んー」
鈴はしばらく無言になって
何を決めたのか、向きを変えた
スズ「まだ、確実な情報じゃないんだけど」
リン「…うん」
この深刻な雰囲気と
“まだ”とか“けど”とかの接続詞に
少し不安を覚える
………
………
………
スズ「…ユカが来るかも」