妹系男子。



それから日が暮れて
夕飯を食べ終えて


皿を洗う俺と
掃除機をかける鈴



リン「鈴、さっき言いかけたの何??」


あんまり気になり過ぎたから



スズ「えー、何??」

リン「帰ってすぐ、何か言いかけたじゃん」



鈴は手を止めた
そして掃除機の電源を切った


スズ「聞きたい??」
リン「うん」


スズ「後悔するかもよ」

リン「何でー」



鈴は掃除機を床に置いて

こちらに近付くと
隣から覗き込む様にした


リン「何よ??」

スズ「…んー」



鈴はしばらく無言になって
何を決めたのか、向きを変えた



スズ「まだ、確実な情報じゃないんだけど」

リン「…うん」


この深刻な雰囲気と
“まだ”とか“けど”とかの接続詞に

少し不安を覚える



………



………



………



スズ「…ユカが来るかも」



< 345 / 713 >

この作品をシェア

pagetop