妹系男子。



………



………



鈴は見間違えてなどいなかったのだ



―――



イチ「ちょ、麟太郎大丈夫か??」

ヨシ「だから、昨日寝れてないんだな」



……こんなことになるなんて



イチ「話なら聞くからさ」

ヨシ「言ってみ??」



リン「…うん、引っ越して来る前にな――」



―――



―――



―――



俺と鈴はよく二人で遊んでいた



友達がいなかったのではなく
俺達の家が学校から離れていたから


学校までは
近所に住む親戚の叔父さんに
毎日送り迎えして貰っていた



友達とは学校だけでしか会えないけど

それでも皆仲良くしてくれる

親友だと思える友達もいた



………



………


奴が現れたのは
一番楽しい生活を送っていた

小学校六年生の頃



奴は鈴の友達の一人だった


ある日、わざわざ遠い俺達の家まで
遊びに来たことがあった




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