妹系男子。



家に着いた
急ぎ過ぎてどうやって帰って来たかわからない


リン「……鈴」

玄関の前で足を止めた


玄関の扉は開いている



――鈴!!



リン「鈴!!鈴!!」


靴を脱ぐのも忘れて家中を探す


スズ「麟太郎!!」


声のするリビングへ入った

スズ「麟太郎!!」


知らない男がいた

リン「お前誰だよ、どけよ!!!」



鈴に股がる男を押し退ける


男はこちらを見ると、走って外に出た


リン「鈴!!」
スズ「…麟太郎ぉ」


鈴は青い顔をして震えていた

リン「ごめん鈴!!」
スズ「…麟……ちゃ…ん…」



鈴は涙をまた一筋流し、気を失ってしまった



リン「……鈴ぅ…」

また俺は守れなかった


口先ばかりで最悪な男だよ



部屋は嫌味な位綺麗だった

これは泥棒の仕業でなくあのストーカーのせいだと物語っている


――鈴だけをずっと狙っていた



< 36 / 713 >

この作品をシェア

pagetop