妹系男子。
家に着いた
急ぎ過ぎてどうやって帰って来たかわからない
リン「……鈴」
玄関の前で足を止めた
玄関の扉は開いている
――鈴!!
リン「鈴!!鈴!!」
靴を脱ぐのも忘れて家中を探す
スズ「麟太郎!!」
声のするリビングへ入った
スズ「麟太郎!!」
知らない男がいた
リン「お前誰だよ、どけよ!!!」
鈴に股がる男を押し退ける
男はこちらを見ると、走って外に出た
リン「鈴!!」
スズ「…麟太郎ぉ」
鈴は青い顔をして震えていた
リン「ごめん鈴!!」
スズ「…麟……ちゃ…ん…」
鈴は涙をまた一筋流し、気を失ってしまった
リン「……鈴ぅ…」
また俺は守れなかった
口先ばかりで最悪な男だよ
部屋は嫌味な位綺麗だった
これは泥棒の仕業でなくあのストーカーのせいだと物語っている
――鈴だけをずっと狙っていた