妹系男子。



仕方なくゆっくりとそちらに向かう


気を遣ってくれたのか
廊下には端から端まで誰もいない



リン「……鈴ちゃん」

スズ「麟太郎!!鈴聞いてないよっ!!!」


鈴には猫なで声なんて効きません



スズ「ねぇ、はっきり言いなさいよ!!!」

リン「言うから、落ち着いて!」


鈴が俺の肩を掴み前後に揺さぶる

朝飯を食べてなくて良かった



スズ「“秘密”って何?!!」

リン「……え??」


鈴の目は血走っていた

秘密??



リン「ちょっ、鈴待って」

教室のユカを覗く


ユカ「は・や・く・い・え」

口パクでユカが言った



ユカの奴

俺から鈴に言う様に
鈴に違うこと言って連れて来たのか



鈴の耳に噂が届かない様にしてくれたのは大変有り難いが

その噂を流したのはユカだ


まず、その噂を流すなよ



リン「鈴」


まぁ考えたって仕方がありません



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