妹系男子。
恋かもしれない。

イチ






鏡の前で全身を見る


リン「どうかな??」
ナカ「似合いますね、素敵です」


ピンクのワンピース、ピンクのグロス、そして“アイドル鈴風”カツラ


ナカ「ファンの方なら気付いてしまうでしょうか??」
リン「んー、どうでしょう」
ナカ「パッと見た感じは似てます」
リン「興奮状態ならいけますよね」


鏡に写る姿、あれ程か細くはなかった


ナカ「でもどうするんです??」

リン「……正直に言ってやります」

ナカ「何て言うんです??」

リン「困ってるし迷惑だ、って」

ナカ「鈴ちゃんに言われたら落ち込みますね」



中さんはバッグから何かを取り出した


ナカ「眼鏡を掛けたらわからないかもしれません」

リン「これどうしたんです??」

ナカ「高木さんのリボンは探せなくて、眼鏡を代わりに持って行ったんです」

リン「突き返された??」

ナカ「リボンの代わりなんて無理ですよね」




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