妹系男子。
しばらく続いた沈黙の間
俺は床を凝視していた
だってそうしてないと
あからさまに目が泳ぎまくるから
「……鈴木君」
切り出したのは林さん
アキ「お兄ちゃんと知り合いだったの??」
ここはオブラートに包みます
リン「うん、良くしてくれてるんだ」
良くしてるのは俺の方じゃないかな
それに元鈴のストーカーだし
これは林さんには言えない
アキ「人付き合い苦手な人だから、迷惑かけてないと良いけど」
リン「迷惑なんて、そんなのないよ」
人付き合い苦手、ってのは
薄々勘づいていた
会話はここで一時終了
やっぱり気まずさは変わらない訳で
リン「……林さん」
耐えれなくて切り出す俺
アキ「……うん」
顔を上げた林さんの目は大きくて
知っている目だった
リン「……何で…」
「おまちどおさまー!」
アキ「……お兄ちゃん」