妹系男子。
ケースから眼鏡をとる
ナカ「眼鏡は服に合いませんかね」
リン「女子しか気にしませんよ」
眼鏡で顔はある程度カバーできる
ただ限度はあって、女子特有の柔らかい雰囲気はかもし出せない
ナカ「都合良く現れますか??」
リン「このところ毎日来てるんです」
ナカ「でも昨日の今日ですし」
リン「来る気がしてるんです」
眼鏡を押し上げ玄関で仁王立ち
ナカ「上手くいきますかね」
リン「幸い鈴は泊まりで仕事に行ってます。今日しか駄目なんで」
ナカ「待つしかありませんね」
リン「中に入っていて下さい、顔はわれない方が良い」
中さんは渋々、といった感じでリビングに戻った
――鈴、待ってて
安心な我が家を取り戻してみせるから
玄関のチャイムが鳴ったのは間も無くだった