妹系男子。
ヨシ「彼女くらい、麟太郎ならすぐに新しいのをつくれるよ」
ヨシはわかっていた
俺は自分が好きになった人じゃないと
付き合うつもりがないことを
その上でのはげまし
それも俺はわかっている
リン「有り難う」
でも俺には必要だった
ヨシのはげましが
この体温が――
ヨシ「…忘れろとは言わないけど…」
リン「いや、覚えておくよ」
きっと俺はしばらく林さんを好きだ
俺は都合良く
感情をコントロールできない
ヨシ「原因は絶対お前じゃないから、そこだけは覚えとけな」
ヨシの言い方は
まるで心当たりがあるかの様だった
リン「原因とか何だって良いんだ」
そう、何だって良い
もう問題は次のステップに進んでいる
ヨシ「気晴らしに、また遊ぼうぜ」
リン「うん!」
ヨシは今までとは違う明るいトーンで
俺の中に入って来た
やっぱりヨシといると落ち着く