妹系男子。



ヨシ「彼女くらい、麟太郎ならすぐに新しいのをつくれるよ」


ヨシはわかっていた


俺は自分が好きになった人じゃないと
付き合うつもりがないことを



その上でのはげまし

それも俺はわかっている



リン「有り難う」


でも俺には必要だった

ヨシのはげましが


この体温が――



ヨシ「…忘れろとは言わないけど…」

リン「いや、覚えておくよ」


きっと俺はしばらく林さんを好きだ


俺は都合良く
感情をコントロールできない



ヨシ「原因は絶対お前じゃないから、そこだけは覚えとけな」


ヨシの言い方は
まるで心当たりがあるかの様だった



リン「原因とか何だって良いんだ」


そう、何だって良い

もう問題は次のステップに進んでいる



ヨシ「気晴らしに、また遊ぼうぜ」

リン「うん!」


ヨシは今までとは違う明るいトーンで
俺の中に入って来た



やっぱりヨシといると落ち着く



< 492 / 713 >

この作品をシェア

pagetop