妹系男子。
すれ違いの中には。
イチ
*
「鈴木君」
その声に顔を上げた
リン「おっ、高木」
なんとなく久し振りの高木
レナ「…これはさぁ…あくまで噂だから……違ったら否定してね…」
リン「…えーっ、何その怪しい前置き」
これから話す話題の伏線
多分、というか確実に良い話じゃない
高木はヨシの席に座った
リン「何系の話??」
レナ「それがさー、面白い噂なんだよ」
高木は一瞬笑うと
ハッとして体裁を立て直した
リン「早く言えよー」
咳払いを一つ
レナ「近頃鈴木君、幽霊にリアル取り付かれちゃってるんだって??」
………
………
リン「……は、何それ??」
くだらないを通り越して失笑&絶句
レナ「あれ、やっぱ違う感じ??」
リン「わかってんじゃんかー」
まさかのオカルトに笑ってしまう
つか幽霊に取り付かれてるって
誰が言い出したんだろう